●南高梅の特長
花は小さな白色一重で2月頃に開花します。収穫される果実は大粒で、皮が薄く果肉がたっぷりでやわらかく、ほんのり紅をさした香りの高い品種です。その香りと酸味強いところも特徴と言えるでしょう。
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●南高梅の原木「高田梅」
昭和35年、和歌山県日高郡みなべ町晩稲(おしね)に住む高田貞楠(たかださだすぐ)さんが、近所の勇惣佐七(ゆそうさひち)さんに「内中梅」の苗をもらったことが全ての始まりです。
大事に育てていたところ、高田さんはあることに気が付きました。
「この木からなる実だけ、えらく大粒だな。しかもほんのり紅い。」
その木を母樹としてさらに大事に育てました。これが「高田梅」の基礎です。
昭和6年、小山貞一(こやまていいち)さんは、高田さんが育てた「高田梅」の原木から穂木(ほぎ)をもらいます。
もらった穂木を手塩に掛けて大切に育て、苦労に苦労を重ねて「高田梅」を継承し続けていきました。
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●南高梅の歴史
南高梅が登場したのは昭和20年代。それ以前は紀州でも梅の品種は各農家でバラバラでした。
昭和25年、地元農協で南部地域に適した優良母樹を選定し、品種統一するための調査選定委員会が組織されました。
「優良種」とされる37品種を対象に、5年間にわたる緻密な調査の始まりです。初年度は豊作の年であったため、各品種とも見事で、甲乙がつけられず終わってしまいます。
2年目に第一合格種として14品種が選ばれました。そして3年目には、さらに10品種に絞られます。
試行錯誤と調査の結果、昭和29年に「高田」「古城」「薬師」「白玉」「養青」「地蔵」「改良内田」の7品種が選抜されました。
5年間にわたる栽培研究の結果、最も優秀な品種として「高田梅」が選ばれたのです。
この調査には、地元の和歌山県立南部高等学校園芸科の生徒達が実習として参加しました。
栽培研究に協力した南部高等学校園芸科の生徒たちへの労いと、同校の教諭でもあった竹中勝太郎(たけなかかつたろう)さんが、この名を後世にも伝えて行きたいという思いを込めて、「南高(なんこう)」(南部高校の地元での通称)と「南部の高田梅」という2つを併せて「南高梅」という名がつけられました。
昭和40年、当時の農林省に種苗名称登録され、その母樹から紀州の南部川村(現在のみなべ町)で増やされ、全国的に有名な梅の最優良品種となりました。
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